Wednesday, May 31, 2017

Japanese Garden in Kobe ; X-T2 with XF18-55mm 神戸市相楽園

昨日の続きです。
一昔も二昔も前は相楽園と言えば、神戸市民のちょっとした自慢の名所でした。それでもまあ金沢の兼六園なんかと比較にもなりませんが。
今ではおばちゃん達がちょっと立ち寄る、やや年寄り向きの場所というイメージですが、今はここで婚前記念写真を撮るカップルが多いそうです。私が訪れた時もふた組のカップルが撮影中でした。
歴史自体は19世紀頃の造園らしいのですが、ここも空襲で全焼し戦後再建されています。その後も北野のハッサム邸やら垂水の船屋形などが移設されて、もともと西洋的な広場はあったらしいのですが、いわゆる和洋折衷のいかにも神戸らしい日本庭園となっています。入ってすぐのシュロの群生地、池に面した船屋形は見事で、これだけでも見事ですが、紅葉の季節はさぞかし綺麗だろうと思います。
いくばくかの入場料は必要ですが、トリコロールパスという「相楽園」「森林公園」「須磨離宮公園」の三箇所の年間パスポートが600円ですので、私はこれを使っています。のどかな雰囲気は都会に疲れた心を癒してくれます。県庁からすぐ北に向かって5分ほどの場所なので、あちこち見て回るのも楽しいです。ここもおすすめです。






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Tuesday, May 30, 2017

Old-fashoned Buiding in Kobe; X-T2 & XF18-55mm 神戸市旧兵庫県庁舎

免許の更新ついでに兵庫県庁エリアを散策してきました。散策と言いつつも、主な目的は兵庫県公館(旧兵庫県庁舎)と相楽園です。幾分写真が溜まりがちになってきたので、今回は二回に分けてアップロードしたいと思います。

兵庫県公館は現県庁舎の南側にあるルネッサンス様式の洋風建築で、最初のものは明治時代に建てられましたが、空襲で焼失したものを戦後再建したものだそうです。一般公開されていて中にも入れますが、ほとんど今風に改装されているので正直大して見るものはありません。実際見学者は誰もいない状態で、もう何十年もそのままだろう暗くて色褪せた展示ルームに入ると、センサーで勝手に照明が灯るのはなんとも侘しい限りです。
中は見るべきものはありませんが、現兵庫県庁舎のブルータルな佇まいと好対照で、近くにゴシック様式の教会もあるので、決して浮いた感じはありません。ブルータル様式のビル自体珍しくなってきているので、この一角はなかなかユニークな景観を呈していると思います。

写真にはおすすめのスポットです。





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Friday, May 26, 2017

The most beautiful temple in Kobe; X-T2 with XF14mm and XF18-55mm 神戸市須磨区須磨寺

近くまで来たので須磨寺で寄り道して来ました。
ここには80年代に建てられた三重の塔があって、とても現代に建てられたとは思えない見事出来栄えです。一部の寺にはミニチュアやコンクリートで作った冗談のような三重の塔や多宝塔がありますが、ここの三重の塔は本気です。下世話な話ですが、バブル期だったのも幸運だったのでしょうが莫大なお金がかかっていると思います。
趣味に対する大人の本気を全面に押し出しているのが、須磨寺の個性になっていて、口の悪い人物は珍名所だと言いますが、私はそうは思いません。風変わりな像は主に墓地周辺に限定されていますし、墓地自体が名士の立派な墓碑や謎めいた形の供養塔があり、行ったことはないので想像ですが、同じ真言宗の高野山墓域も似たような雰囲気があるのではないかと思います。ともあれ、それら関西弁で言うところの「けったい」な像たちも手抜かりはなく、仏像として完成度が高いのが全く尊敬に値します。
現代三重の塔やらモダン仏像やらの評判に隠れてしまっていますが、本堂は重要文化財にも指定されていて立派です。お庭もとても綺麗で、境内はかなり広く、全体的に瀟洒な雰囲気で統一されています。本堂周辺に「けったい」な像はありませんが、どう見ても石畳なのに踏み出してみたら弾力材だったりと、なかなかアグッレシブです。
真言宗のお寺には現代的な要素を果敢に取り入れようとするお寺が少なくなく、ここもまさにそう言うお寺なのでしょうが、遊びの要素に強いこだわりを感じます。なんと言うか、いつか失われた神戸っ子のソウルがこのお寺にはまだ残っています。
思ったよりも境内が広かったので、須磨寺公園は次の機会にしたいと思います。
おそらく神戸市内の寺院では須磨寺がもっとも規模が大きく、見所も多いと思います。一見の価値はあります。




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Wednesday, May 24, 2017

Rock Otchid in Temple Byakugouji with XF55-200mm 白毫寺セッコク

先日の藤見物の後、丹波市の白毫寺で今時珍しいセッコクが見られるというので再び行ってきました。ここ数年は五月の終わりが見頃のようでしたが、私は開花が早かったようで、やや満開を過ぎたあたりでした。
藤の頃にはもう100人は下らない見物人でごった返していましたが、今日は植木屋さん以外はほとんど人がいません。太鼓橋あたりがベストスポットだと聞いていましたが、なかなか見つかりません、池の上に傾いでいる杉の古木の相当高い場所にやっとセッコクの白い小さな花を見つけました。あまりにも高い場所にあるので普通の人は気づかないと思います。藤の花が仙境なら、こちらは夏の日の妖精と言ったところでしょうか。早速望遠ズームを向けますが、困ったことに200mmでもまだ足りない感じで、しかもかなり絞らないとまともに写ってくれません。55-200はほとんどポートレートに使用しているので、どの程度まで絞っても大丈夫か、恥ずかしながらよくわかりません。旧23mmや56mmのように絞りすぎると色収差が出まくるかもしれないと思い、F/11ぐらいで留めましたが、帰ってから出来上がったものを見るとやっぱり周辺が相当甘いです。
なんだかんだと言いましたが、セッコクの芳しい香りが立ち込めていて、人気のない白毫寺は静謐な空気に包まれていて良かったです。帰りに氷上町の中心部も少しうろうろしましたが、こちらもなかなか気に入りました。
また行きたいと思います。


Monday, May 15, 2017

X-T2 with XF14mm a Hall of Old Temple  兵庫県加東市朝光寺

しばらく近場に行っていなかったので加東市の朝光寺へ撮影に行ってきました。車でおおよそ40−50分の場所ですが、近いと思ってしまうので、もうすっかり感覚がおかしくなってきています。
加東市は以前ここでも紹介した闘竜灘のある市ですが、成立上大きく滝野地域・社地域、東条地域の三つに分かれます。闘竜灘のある場所は西部の滝野地域で、今回訪ねたのは東部の東条地域に当たります。加東市は平成の大合併で出来た新しい市で、私は未だにピンときません。
空はほどほどに晴れていますが、気圧性の偏頭痛が激しいので午後から天気が崩れるかもしれないと思い、早昼を食べて出発しました。
朝光寺周辺は豪農地区で非常に古くて立派なお家が多いです。周囲の山では栗の花があちこちで開花していて濃厚な香りが漂っています。気分の良い日に訪れればさぞ愉快な場所だろうと思わずにはいられません。駐車場に車を置いて、まずはつくばねの滝に向かい、そこで何枚か長時間露光のテストをした後、すぐそばの朝光寺に向かいました。
ここの本堂は国宝に指定されている立派な建物ですが、驚いたことに拝観料は無料です。もっと人が来ても良さそうなものですが、全くの無人でした。内部は隅々まできちんと手入れされていて、古い本堂には珍しく採光が効いていて、光と影が非常に神秘的な雰囲気を醸していて感動的です。無人だったのは逆に良かったかもしれません。
庭の方もきちんとしていて、重文の鐘楼や多宝塔の他に、意外かもしれませんがポツポツと点在する石仏が古風でなかなか良いです。
周囲にお店はなく携帯の電波も若干怪しいですが、近くにやしろの森公園や東条湖もありますし、ついで立ち寄ってみるのも良いと思います。だだ少し離れた場所にあまりよくない噂を聞く新興宗教の本部もあるので、少し手前の分岐でその宗教のイニシャルの書かれた奇妙な案内標識を見ても興味本位でそちらへは行かない方が良いと思います。ちなみに真言宗の朝光寺とは全く何の関連もありません。お寺もさぞ迷惑なことでしょう・・・



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Thursday, May 11, 2017

"Do You Know The Way To Kyoto" 兵庫県丹波市白毫寺

藤の季節もそろそろ終わりで、締めくくりに丹波市の白毫寺へ行ってきました。私にはよく分からない感覚なのですが、藤の花は長い方が良いとされていて、ここの藤は「九尺藤」と呼ばれているそうです。ここ数日悪天候が続いて若干不安でしたが、ちょうど満開でした。宍粟の千年藤も大入りでしたが、ここはさらにその上を行く賑わいで、平日でも駐車場はほぼ満杯で寺の境内は老若男女で溢れています。
確かに藤は綺麗で見事ですが、人が多すぎてやや興ざめなのと、寺の文化財としての方向性が迷走気味に感じられたのが残念でした。カオスな藤棚周辺はアリバイ写真だけ撮ってそそくさと場所を移しました。
藤の人気に隠れて忘れられていますが、庭園はとても綺麗に手入れされていて、池周辺はとても風情があります。建物自体はそれほど目を引くものはありませんが、全体として非常によくバランスが取れていて、人がたくさんいても静謐な雰囲気は伝わってきます。
丹波地方は古来、神戸市北部から京都へと至る経路上にありますが、駐車場でたむろしているタクシーのおっちゃんたちや、車の整理をしている地元の人たちはコテコテの大阪弁だったのが印象的でした。現在は地の利から大阪文化圏といったところなのでしょう。同じ中北部でも西部・中部・東部で全く雰囲気の違うところが兵庫県の面白いところです。
今回は人ごみに疲れてしまって周れませんでしたが、この周辺にはいくつか有名な古寺があります。日を改めて訪れたいと思います。
X-T2 XF10-24mm ISO800 1/950

XF10-24mm ISO800 1/800

XF55-200mm ISO800 1/750

XF55-200mm ISO800 1/850
Every shot is orijinal JPEG in Velvia.

Tuesday, May 2, 2017

X-T2 XF10-24mm; Ancient Japanese Wisteria in Dasai Shrine 兵庫県宍粟市山崎 大歳神社の千年藤

全く予定になかったのですが、前日に山崎の千年藤がそろそろ見頃だという話を聞いて、ちょっとだけ写真を撮ってきました。
宍粟市や佐用町には色々縁があって、以前にも何度か足を運んだことありますので、一通りの様子はわかっていますし、小さな町ですが開放的な雰囲気と古い歴史が共存していて、三木の次か同じぐらい気に入っている地域です。加古川バイパスと東播磨南北道路を使えば、昼間なら有料道路を走らなくても家から一時間余で行くことができます。
朝、観光協会に電話してまだ7分咲きだけれど、満開の5日前後は混雑するだろうとのことでした。実際、今日も大歳神社の狭い境内は予想以上に観光客でいっぱいでした。
地元の人たちも養父の大桜の人たちに負けず劣らず力が入っています。こちらは写真撮らせてもらって恐縮なのに、みなさんから笑顔でありがとう、来てくれてありがとうと感謝されます。気さくな人たちでした。
正直なところ、中北部の町村はなかなか悲惨な状況なところが多いので「宍粟も、もしや・・・」という不安がありましたが、変わらない雰囲気に安心しました。今回は時間の都合上大歳神社しか行けませんでしたが、近いうちにまた訪れたいと思います。



Every photo is Original JPEG Velvia