Sunday, April 30, 2017

X-T2 with XF56mmF1.2 sample photos

Here are some samples of XF56mmF1.2.
These are extream bright in JPEG, so I processed them with Luminar but didn't edit at all.
It is useful for some kind of artistic expression.
f/1.2 

f/1.4 

f/2

Saturday, April 29, 2017

Hand Stamp Art Project in Japanese Traditional Meeting Hall 神戸市西区高和 市立自然環境活用センター

知り合いから声をかけてもらって、地域のイベントの様子を撮影してきました。
難病やハンディキャップを抱えた子どもたちを応援するイベントで、2012年のパラリンピックまでにハンドスタンプアートでギネス世界記録に挑戦するというプロジェクトの一環です。
予想以上の賑わいで、あまつさえ女性ばかりで臆しそうになりましたが、めげずにシャッターを切りつつ、参加者の人たちと言葉を交わしてきました。高和は神戸の西の端っこですが、市内の別の区から車で参加された方たちもおられました。イベントは大成功だったのではないでしょうか。
会場では手作りのキッシュやケーキの販売も行われていて、スタッフの女性が一人で全部作られたのだそうです。私も帰りがけに買って帰りましたが、種類があまりにも多くてついつい目移りしてしました。どれも大変美味でしが、シフォンケーキは私にとって思い出の食べ物で、バターと卵の豊かな風味に思わず目頭が熱くなってしまいます。私より年下のスタッフの方にはむしろ失礼かもしれませんが、亡母の味を思い出しました。
田舎のオープンな催しは本当に良いものです。男性たちの参加があれば更に良いと思います。





Every photo is original JEPG film simulation PROVIA

Monday, April 24, 2017

Country Hills Forgotten 兵庫県朝来市神小畑選鉱所跡・佐中旧進藤家住宅

前回に引き続き北に向かいました。今回は養父市のおよそ南に位置する朝来市です。
朝来市は最近竹田城が有名になりましたが、城にはほとんど興味が無いことに加えて、前回のトラウマでどうにも高所に向かう気が起こらず、以前から気になっていた神小畑選鉱所跡と、ニュースでちらりと目にした旧進藤家住宅が目的地です。地道でも二時間程度ですので竹田城へはどうせなら雲海シーズンに行きたいところです。

さて、私は兵庫県南部の住人ですので大まかな経路としては加西市まで175号線、その後312号線を福崎、市川、神河と三つの町を北上します。養父市へも同じ経路で行くことができますが、前回は行きは下見を兼ねて丹波・青垣を回り、帰りはこの経路でした。感覚的に里山に囲まれた播磨平野の北の終点が朝来市と言って良いと思います。同じ播州に含まれる三木市や加東市と加西市以西が大きく異なるのは、平野部が文字通り平坦で開けていて、空が広くて深いところです。標高が高いわけでも無いのにどこか山上の澄んだ空気と似ていて、天気が良いと妙にハイな気分になってきます。私の中で播磨平野の青空を勝手にシャーマニックブルーと呼んでいます。歴史的にも民間陰陽師活躍した地域で、姫路市などは公式に宗教と民俗の都市と自認しているので、そういう先入観もあるのかもしれません。朝来市も平野部からは外れていますが、それでもまだどことなく播州の空気を感じます。すぐ隣の養父市まで行ってしまうと、明らかに但馬及び日本海の影響を感じますから不思議なものです。

そして肝心の神小畑選鉱所及び旧進藤家住宅ですが、兵庫県の里山地域に共通して見受けられる過疎化と高齢化の中、地域の人々がなんとか踏ん張っていけれどどうにもならない悲壮感がひしひしと伝わってきます。平日でしたが、どちらも数組の熟年観光客がやってきては、二、三枚写真を撮って数分で立ち去って行きます。選鉱所も古民家も中には入れませんし、ガイドがいるわけでもありませんから仕方がありません。彼らと一言二言交わしましたが、いずれも残念な感想が返ってきました。正直な所、文化財としてはあまりよろしくない状況と言わざるを得ません。

着いたのはお昼前で、持参した栄養ゼリーをすすってシャッターを切りました。集落はあっても携帯電話は驚くほど広範囲で圏外で、コンビニも飲食店も生野あたりまで南下しないとありません。文明の波は届かず、各種産業の潮が引いた跡に残された過去の遺物たちに切ない気持ちがこみ上げてきました。
X-T2 XF14mmF2.8

X-T2 XF23mmF2
 Both photos are original JPEG Velvia.

Friday, April 14, 2017

Go to the north...Ancient cherry tree and secluded shrine with Fujifilm X-T2  兵庫県養父市 樽見の大桜・名草神社

1日がかりで兵庫県の養父市へ行ってきました。週間天気予報と開花情報に毎日気をもみながら、やってきた絶好のチャンスが昨日でした。

途中、丹波市に立ち寄ったりしながらも、およそ三時間で第一の目的地、国定天然記念物「樽見の大桜」に到着、前日の雨でぬかるんだ急な山道を400m登ったところに、樹齢約1000年のエドヒガンの大木が老いた体を必死で持ち堪えていました。開花を迎えるこの時期、平日でも大勢の熟年カップルが一眼この老いた桜を目にしようと、杖を片手に引きも切らず登ってきます。しかしその誰もが「綺麗」だとか「美しい」という言葉を口にしません。聞こえてくるのは老いた桜を哀れむ声や、無常を詠んだ有名な俳句の引用ばかりです。地元の人々の手厚い保護にも関わらず、老衰する大桜の状態は深刻でした。

ぬかるみで滑ると私の体よりもカメラが心配なので、上りの倍の時間をかけて下山した後、私が次に向かったのは二つ目の目的地、国の重要文化財のある「名草神社」でした。

養父市は兵庫県の中西部に位置していて、隣接する朝来市や宍粟市へは一二度行ったことがあるので、正直私は甘く見ていました。と言うのも、今回の目的地は養父市北部から西部にかけての地域で、氷ノ山や妙見山と言った中国山地の西端に当たる場所で、標高の高い山に妨げられて、想像を絶する峠道が待ち構えていました。
行けども行けども急勾配のヘアピンカーブが続き、しかも車一台通るのがやっとの道幅です。道中落石注意の標識がありますが、こぶし大の石や人の頭ぐらいの大きさの石が道の真ん中に散乱しています。いつ上から降ってくるか分からない恐怖を感じて、正直何度も引き返そうかと思いました。とは言え車をUターンする空間も無いのでもう前に進むしかありません。嫌な予感はさらに増します。遠くの山を見上げてまだ少し雪が残っているなあ・・・と感心していましたが、途中から道の路肩の雪がどんどん厚みを増していきます。タイヤチェーンはおろかスタッドレスさえ用意していません。路面が凍っていたらと思うと背筋がぞっとします。
もうここが地獄の一丁目という陰惨な気分で一時間弱ローギアで慎重に走り、やっと開けた場所にたどりつきました。駐車スペースらしき場所で車を降りて斜面を見上げると、木々の間に鮮やかな三重塔がちらほら見えます。困ったことにどこから登ればいいのか分かりません。錆びに覆われた看板にはうっすら「名草神社」の名前が見えますが、地面は厚い雪に覆われていて参道がどこにありません。諦めてこんな剣呑な場所はさっさと去りたいという気持ちでいっぱいでしたが、帰りは来た時以上に大変なことが分かっていたので、腹をくくって参道を探します。斜面が少し緩やかな場所をよく見ると両脇に石の角材が並んでいるのがちらほら見えます。他の斜面は雪がなかったとしても登れるような場所では無いので、もうここしか考えられません。雪が厚いところでは私の腰のあたりまであるので、できるだけ石材を足場にして斜面を登っていきます。途中まで進むと雪の上に割と新しい人の足跡が残っていました。足跡を辿るようにして私も雪の上を歩いていきます。凍結していないのがせめても救いでした。膝のあたりまで沈み込みますが歩けないことはありません。三重塔までたどり着いた時には身も心もへとへとでした。夏場は分かりませんが、今の季節まさに秘境と言える名草神社でした。

ドライブはヒヤヒヤさせられましたが、気候も人の言葉も以前住んだことのある山陰を思い出して、少し懐かしい気分になりました。朝来市あたりまでは道も良いのでまた機会があれば日本海側も訪ねてみたいと思います。
Tarumi-no-Ōsakura
XF10-24mm 13.2mmf/7.1

XF55-200mm 200mmf/5.6

Nagusa Shrine
XF23mmF2  f/5.6 ISO800

Nagusa Shrine
XF14mmF2.8  f/7.1 ISO800
Every photo is original JPEG.

Saturday, April 8, 2017

Someiyoshino Cherry Blossoms with XT-2 and XF55-200mm

日曜日に地元の自治会主催で毎年恒例の桜祭りが行われます。天気予報では明日は午前中雨で、これもおおよそ恒例ですが生憎の天気となりそうです。さすがに雨の日にカメラを持ち歩きたくはないので、前日の満開の桜を撮影してきました。
40年ほど前に新興住宅地として造成されたこの地域に植えられたソメイヨシノもかなり樹勢が衰えて、枯れ枝が目立つようになってきました。けれども、日当たりの良い十字路やマツやナンキンハゼなど他の樹木の少ないところでは比較的元気な個体も残っています。ここではおそらくこの数日が見頃だと思います。




Every photo is original JPEG in the film simulation Velvia.