Friday, September 29, 2017

Old Soya Sauce Town Tatsuno with XT-2 and XF23mm1.4F 兵庫県たつの市旧龍野町エリア

今月の初めに夏の疲れがどっと出たのか、気を抜いころに熱中症になってしまい、その後もしばらくは写真どころではありませんでした。未だに耳鳴りが治らず憂鬱ですが、まあ生きてるだけマシだと思わないといけないのでしょう。
気候も良くなってきたので、気を取り直して姫路城とついでに足を伸ばして旧龍野町に行ってきました。

さすがに姫路城は平日でも盛況で、病み上がりの私はすっかり人混みに酔ってしまいました。これが週末だったらと思うとぞっとします。56mmで何枚か写真を撮って逃げるように去りました。予定では大通りから遠景で城を撮影するつもりだったのですが、駐車場を出てから思い出す体たらく・・・予定より随分時間が余ってしまったので、以前から気になっていた醤油の町たつの市旧龍野エリアへ足を伸ばすことにしました。
旧市街は車一台がなんとか通れるぐらいの狭い、車道というより狭い道が複雑に入り組んでいて、慣れていないとかなり大変です。なんとか観光協会の駐車場にたどり着き、静かな街を散策しました。伝統産業の街で城跡があるところも、どことなく雰囲気は三木と似ていますが、公開されている古い建物の数も多いですが、平成になってから市が引き取り改装・改築されたものも多く、綺麗なものが多いです。古民家好きにとっては評価の分かれる点かもしれません。とは言え、揖保郡の町村が合併した後、たつの市が熱心に景観保全に取り組んでいるのは伝わってきます。
ただ残念ながら「醤油の街」という顔は建物に痕跡が残る程度で、街の人にも聞いたところ、日本酒やそうめんメーカーとは異なり、今のヒガシマルの社長はあまり伝統産業としてのブランドイメージに関心が薄いようです。それについて街の人は屈託ありませんが、醤油の街としてのアイデンティティは失わずに持っているわけで、ちょっと複雑な気分になります。高血圧を助長するから醤油をアピールしてはいけないなどと、どこかの誰かが圧力でもかけてるのだろうかと邪推をしてしまいます。桜祭もひな祭りも結構ですが、市のイベントカレンダーに醤油の「し」の字も見当たらないのは、どこの自治体も重箱の隅をほじくるような街おこしをしているご時世に、まあ珍しいこともあったものだと思いました。


このお寺(如来寺)では住職がお亡くなりになったようです。右手の十王堂には閻魔大王を筆頭とした冥府の十王像が安置されていて、必見です。

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