Thursday, June 15, 2017

X-T2 with XF35mmF2 in Desolate Red-light District of Kobe 神戸市兵庫区新開地福原町

おしゃれな街神戸というイメージも今は昔の話で、現在の三宮界隈の内容の薄さには拍子抜けする人も少なくないのではないかと思いますが、そんな人には神戸の歴史が澱のように集積した兵庫区の新開地や湊川界隈をお勧めします。昔の新開地はそこらじゅうにポルノ映画館があって、死んだ魚のような目をしたおっちゃん達がウロウロしていてアルコールと小便の匂いがするような街で、女性はまず近づかないような場所でしたが、今では随分スッキリしてしまいました。信号が少ない分、平日からたくさんのガードマンのおっちゃん達が十字路に立っていて、交通整理しています。若い女性やおばあちゃんたちの往来も多く、元町辺りとそれほど変わらないと思います。普通に商店街を往来するだけなら、いかがわしいものはまず目に入らないでしょう。なぜかアートビレッジセンター付近だけ、死んだ魚の眼をしたおじいちゃん達がぼうっとしているのを見かけますが、昔の痕跡と言えばその程度のものです。
とは言え、商店街から東の路地へ進むと有名な福原町柳筋があって風俗店がやや肩身が狭そうに点々と営業しています。夜に来るとまた違った雰囲気になるのかもしれませんが、まさに昼間のガス灯と言った感じでパッとしませんが、感じのいいハンサムなお兄ちゃんたちが囁くような呼び込みをしていますが、彼らはこれが一番効果的なのだと知っているのでしょう。南京町の中華料理屋で強烈な客引き合戦を繰り広げているお姉ちゃんたちにも少しは見習って欲しいです。
残念ながら(?)私は福原町を訪れたのはこれが初めてで昔はどうだったのか知りません。大阪やその周辺の地域では公然と風俗に通う男性がかなり多く、学生時代カルチャーショックを受けましたが、大の大人がネットやマスコミ上で風俗通いを堂々と口にするのは、他の地域では必ずしも受け入れられていないということを少しは自覚して欲しいです。誰とは言いませんが・・・

This is a gate of red-light district. However, those shops can be seen into the depth.

Only one porn film theater remains there. They kindly hide curiousity places.
Every photo is original JPEG Classic Chrome, third one is Across.

Friday, June 9, 2017

X-T2 with XF14mm in Ikaruga-ji Temple  兵庫県太子町斑鳩寺

関西地方もいよいよ梅雨入りで、カメラを持って出歩くのは不自由な時期になりました。
天気予報がなかなか信用ならない季節でもありますが、今日は幸運にもまずまずの良い天気でした。
今日訪れたのは兵庫県の姫路市とたつの市に挟まれた町で、そうめん揖保の糸で有名な揖保郡にありますが、平成の大合併を経て現在揖保郡に残留しているのは太子町だけなので、揖保郡すなわち太子町ということになります。今回の目的は法隆寺や聖徳太子にまつわる故事来歴をもつ斑鳩寺です。関西、特に奈良・大阪には聖徳太子が建立したと言われるお寺がいくつもありますが、兵庫県には私の知る限りこの斑鳩寺しかありません。聖徳太子の実在性や史実云々は歴史の専門家に任せるとして、私が興味を引くのは、播磨地方でよくある法道上人や行基由来ではなく、それより古い聖徳太子であるということです。古来から流行り物好きの日本人にあって、周囲で法道上人や弘法大師と言った仏教的スターのお寺が増えていく中で、それに染まることなく一途に聖徳太子をフォローし続けていたわけですから、地元の人たちの聖徳太子への思いは筋金入りだと言えるでしょう。
このお寺の聖徳殿(伝聖徳太子の稚児像があるらしい)の前には二頭の馬のブロンズ像があって、これはおそらく現代になって作られたものだと思いますが、聖徳太子が馬に乗って空を飛んだという飛翔伝説に由来するものでしょう。シャーマニスティックで一風変わっています。

他にもこのお寺には古木が沢山あるのですが、そのほとんどにフウランが着生していて、今日はその下見の意味合いもありました。写真を拡大すると幹や枝に細い葉っぱが生えているのが見えるかもしれません。白毫寺のセッコクと違って200mmレンズでもなんとかなりそうな高さなので、ちょっと安心です。開花は例年七月初旬らしいのでその時期にはぜひ再訪したいと思っています。




Every photo is original JPEG Velvia Filmsimulation.