Wednesday, July 19, 2017

X-T2 with XF50mmF2 in Sunflower Fields 兵庫県佐用町

ようやく梅雨が明けたようで、一気に夏がやってきました。今の時期にぴったりな佐用町旧南光エリアのひまわり畑を見に行ってきました。およそ120万本植えられているというヒマワリは、ヒマワリ油を採るためのものですが、実際目で見ると色の洪水に圧倒されます。
ヒマワリ油は日本ではあまり一般的ではありませんが、ヨーロッパではバターやオリーブオイルと共に一般的な食用オイルです。オレイン酸が豊富に含まれていることが売り文句で、私がハイオレインオイルとしてオリーブオイルを引き合いに出すと、売店のおばちゃんたちのライバル心を掻き立ててしまいました。どうやらここではオリーブオイルは禁句だったようです。一本買って帰りました。

さてヒマワリ畑の方はというと、ヒマワリ畑の周囲には陰になる場所が無いので、焼けた地面から凄まじい熱気が立ち昇ってきます。平日ですが、引きも切らぬ来訪者で賑わっています。もう最近ではどこにでも出没する熟年カップルと私のような写真目的の人間に混じって、ここで目立つのは珍しく30代前後の若いカップルです。そしてなぜか白いワンピースにカンカン帽を被った女性が異様に多い・・・私は映画やアニメ以外で実際に白ワンピを見たのは初めてで、ちょっと度肝を抜かれしまいました。白ワンピと言えば、創作物では少女の清楚さや儚さを表現する記号として用いられるのが常ですが、ここではご婦人たちは皆、あからさまに濃いルージュを引いていて、清楚というより逆に服の白さが妖艶な感じです。別に場違いな感じはしないのですが、一面のひまわり畑の中で何度も白いワンピースとすれ違うと、妙な既視感に襲われて暑さのせいもあるのでしょうが、この世ではないところに入り込んでしまったような感じがしてしまいます。
で、この話にはオチがありまして、カップルたちから何度か撮影を頼まれてカメラを向けたのですが、妙に納得してしまいました。色の濃い服だとヒマワリの原色を背景にすると完全に埋もれてしまうのです。白ワンピも濃い目のメイクも普段からセルフィーで鍛えられている彼女たちの工夫だったわけです。私も若い女性だったなら同じコーディネートで臨んだと思います。妙に感心してしまいました。惜しむらくはせっかくそこまで色に気を使うならスマホじゃなくてダイナミックレンジの広いカメラを使って欲しいものだと思いました。




Every shot is original JPEG, Velvia Filmsimulation.

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