天気予報がなかなか信用ならない季節でもありますが、今日は幸運にもまずまずの良い天気でした。
今日訪れたのは兵庫県の姫路市とたつの市に挟まれた町で、そうめん揖保の糸で有名な揖保郡にありますが、平成の大合併を経て現在揖保郡に残留しているのは太子町だけなので、揖保郡すなわち太子町ということになります。今回の目的は法隆寺や聖徳太子にまつわる故事来歴をもつ斑鳩寺です。関西、特に奈良・大阪には聖徳太子が建立したと言われるお寺がいくつもありますが、兵庫県には私の知る限りこの斑鳩寺しかありません。聖徳太子の実在性や史実云々は歴史の専門家に任せるとして、私が興味を引くのは、播磨地方でよくある法道上人や行基由来ではなく、それより古い聖徳太子であるということです。古来から流行り物好きの日本人にあって、周囲で法道上人や弘法大師と言った仏教的スターのお寺が増えていく中で、それに染まることなく一途に聖徳太子をフォローし続けていたわけですから、地元の人たちの聖徳太子への思いは筋金入りだと言えるでしょう。
このお寺の聖徳殿(伝聖徳太子の稚児像があるらしい)の前には二頭の馬のブロンズ像があって、これはおそらく現代になって作られたものだと思いますが、聖徳太子が馬に乗って空を飛んだという飛翔伝説に由来するものでしょう。シャーマニスティックで一風変わっています。
他にもこのお寺には古木が沢山あるのですが、そのほとんどにフウランが着生していて、今日はその下見の意味合いもありました。写真を拡大すると幹や枝に細い葉っぱが生えているのが見えるかもしれません。白毫寺のセッコクと違って200mmレンズでもなんとかなりそうな高さなので、ちょっと安心です。開花は例年七月初旬らしいのでその時期にはぜひ再訪したいと思っています。
Every photo is original JPEG Velvia Filmsimulation.
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